最愛の果てに

優しいだけの夢を見よう

学力最底辺ジャニヲタ、国公立大を目指す。

地獄のような受験期を終えてもう随分経とうとしている。

これは、学力が校内最底辺だったジャニヲタがある国公立大合格を目指す受験記です。

 

校内最底辺の学力で

題名にも書いた通り、私は高1.高2と最底辺の学力を誇るジャニヲタだった(情報量が多い)。

どれくらいの学力だったかと言うと、

  • 数学がほぼ学年ドベ(点数1桁、校内偏差値12)
  • 理系科目は赤点じゃないことが奇跡
  • 文系科目でも平均点-20ぐらい

という感じだった。

偏差値12って存在するんですよ。笑える。

後に滑り止めの私大に受かった時に先生から『お前はどの大学にも行けないと思ってたよ』と言わしめたほどの逸材っぷりだった。

勉強ができないというか、なんなら教科書すら持って行ってなかったから………本当に最悪だな自分……

校内ってことは賢い高校だったんじゃないか?と考える方も多いと思うが、そんなことも無く田舎にありがちの大して賢くもない、自称進学校が私の高校だった。

中学時代を勉強と部活に費やした私は高校で遊びまくった(というかヲタク活動に費やした)。終業式が終わった瞬間に新幹線に飛び乗って大阪松竹座行ったりしてた。超楽しかった。

そんなこんな高校生活をエンジョイしていたら、気がつけば高2の冬になっていた。

それまで漠然と『なんとなく国公立の方が良さげだよなあ』と思っていた私は国公立のコースを選ぼうとして愕然とした。数学が必要じゃねえか…………と。(当たり前だ馬鹿野郎)

だって受験は数学捨てようと思ってたんだもん!!やだー!!私立志望に変えるー!!

しかし、母は許さなかった。

『あんたが国公立行かなかったら妹は希望してる私大に行けなくなるよ?』

ほらすぐそう言うこと言う……大人って……

そういうことで強制的に国公立を目指すことになった。(希望の学科が私大に少なかったってのもある)

 

センター試験を受けてみた

やばいな〜勉強しなきゃな〜でも何すればいいんだろう?と思いつつ、とりあえず学校の宿題をきちんとやり始めた頃(大進歩)、1個上の先輩のセンター試験があった。

とりあえず、それを試しに解いてみることにした。(某予備校のセンター同日受験ってやつ)

謎に自信だけは溢れる馬鹿だったので『やれば意外とできるんじゃない??』と思っていたが、結果はわかりやすく惨敗

合計で確か 400点すら超えていなかった と思う。

ん~〜???本当に国公立志望???っていう成績だった。

簡単に言うとここから 250点以上上げる必要があった

しかも9教科。数学2Bすら捨てられない。

正直めちゃくちゃ無謀。無理の極み。

でもやるしかないのは馬鹿でもなんとなく分かっていた。

 

ジャニヲタを辞める?

前述した通り模試でものすごい点数を取ってしまった私は早急に勉強を始めなくてはならなかった。

また、受験勉強を始めるにあたって ジャニヲタを辞めるべきかどうか も私を悩ませた(そんな簡単に辞められたら苦労はしないよね~!!!!!)。ちなみに結論から言うとジャニヲタは辞めなかった

笑っちゃう時だって 泣いちゃいそうな時だって みんないれば幸せ 離れられるわけないよね

ってジャンプ兄さんも言ってるし……ね??

ちなみにこの『ジャニヲタを辞めない』という選択は後々良い効果をもたらしてくれた。

ジャニヲタを辞めない、という選択はしたものの、自分の生活の大部分が自担(大天使永瀬廉くん)で占められていることは分かっていた。

だから、 ヲタ垢を消した

ヲタ垢は交流できたり情報が沢山入ってきて楽しいけれど、全部追わなきゃ、という義務感が生じてしまったり、自分の見たくない情報も入ってくることが多かった。だから思い切ってアカウントを消すことにした。

でもかわいい自担の情報は少しでも追っていたい!!!!!!!

そのために、 閲覧用のアカウント を作った。

ジャニヲタの先輩方の受験記を読むと、消すか消さないかの二択しか無かったのでこの方法は少しレアなのではないかと思う。

フォローするのは多くなりすぎないようにクラスの人数以下と決めて(転校生がたくさん来たようで最終的には60人を超えていた)、好きなアカウントだけ追っていた。

これは情報の取捨選択が簡単になり、かつリフレッシュにもなってとても良かった(鍵垢にしてフォロワーを友達数人に絞って自担が可愛いと1日1回は呟いていたのもよかったのかもしれない)。

また、このアカウントがあったからこそあの有名な『ジャニヲタ、慶應を受ける。』に出会え多くの勇気をもらえた(デスクトップに表示して頻繁に読んでたのはここだけの話)。

ヲタ垢だけじゃなく、現場に行くのもやめた、と言いたいがちゃっかりJr祭りの城ホに参戦した。

単語帳は持って行ったし自担が見れてモチベが上がった(はず)からセーフ!!!!セーフだよね!!!

ざっくりだがこうして私はジャニヲタと受験を両立させた。

 

勉強法

詳しくはまたの機会に書こうと思うが、前述した通り全く勉強してこなかった為基礎の基礎から始めた。

英単語は一番最初のページの「follow」しか分からなかったし、古典文法は四段活用さえ理解していなかったし、数学は公式なんてほぼ覚えていなかった(やばい)

この状態から抜け出すために、人より努力しなくてはならないのは明確な事実だった。

量より質という言葉があるけれど、如何せん馬鹿だったもので質を高める方法がイマイチよく分からなかった。

仕方が無いので量で質をぶん殴ることにした

質のいい勉強だと!?!?!量は質に変化するんだよオラァ!!!!!!!!!!

5時に起きて学校に行き、行き帰りの電車の中では単語帳を開き、帰りに塾に寄って閉まるまで勉強し、なんなら夜ご飯を食べる時も勉強していた。

スマホは家に置いていた。夜寝る前にTwitterを覗くのが唯一の楽しみだった。

正直あの時はめちゃくちゃ頑張っていたと思う。だって自担が努力家だからさ!!!?!!?!担タレって言われたかったんだもの!!!!(言われなかった)

 

センター試験本番

(話の展開が早いなあ)

朝いつも通りに5:00に起きて、軽く前年度のリスニングの問題を解いてから『サクラ咲ケ』と『勝つんだWin』を聞きながら受験会場に向かった(サクラ咲ケを当日に聞いたら合格するみたいなジンクスなかったっけ????)

道中で涙が出てきてしまうぐらいには緊張していた(目の溝みたいな所が熱くなるby自担

12月の模試でなんとかB判定にまで持ち込めた私はそれなりにできるんじゃないかと思っていたし、そのつもりでいた。

しかし、2日間の日程を終え自己採点してみると結果は 惨敗だった

得意だったはずの文系科目では合計がいつもより90点も低く、理系教科で少し巻き返したものの、予定していた点数よりも40点近く低い点数を取ってしまっていた。

もちろん判定も悪く、D判定

センターボーダーまで20点も足りなかった。

センターが重視される学校だったため、かなりの痛手なのは確実だった。

志望校を変えたらいいんじゃないか、ほかの公立なら点数も足りているじゃないかと沢山の人に言われた。

でも私は 志望校を変えなかった。

なぜなら私は 志望校の強火担だった(詳しくは前述のなあこさんのブログをみてください)し、私の中の ポジディブ・ブラック・REN  がいけるって言ってたからだ(は?)

こんな所で終われない

何があっても 前に前に前に行こうぜ

(勝つんだWin  Mr.King vs Mr.Prince)

ほらみんなこう言ってるし!!!ね!!

志望校が国公立に決まったのはただ何となくが始まりで、センター試験が終わってからは母にも『私大にしてもいいよ』と言われていた。

だから、ここからは私の意地の問題だった。

 

自担のデビュー

忘れもしない、2018年1月17日。

センター試験の三日後くらいだったと思う。

私は図書館で必死に二次試験の勉強をしていた。

ふと休憩しようとスマホを手に取り、Twitterを開くと目に飛び込んできた『King&Prince 5月23日デビュー』の文字。

嬉しくて泣く、ということはこのことかと思った。

動機と手の震えが止まらなかった。

嬉しさのあまりいろんな人にLINEを送りまくり、Twitterにポエム紛いなことを書き込んだりした(みんなやったよね?????)

このおかげでその日1日はほとんど勉強が手につかなかったのだけれど(おい)、自担も今の夢を叶えたんだから私だってあとに続かなきゃ!!! という謎の思考をもつことができ、勉強により一層力が入るようになった。

(でもファンクラブとかはちゃっかり初日に入会キメてた)

 

合格発表

2/25に二次試験が終わり、卒業式、友達との卒業旅行など一連の流れを終えたあとに合格発表がやってきた。

二次試験の出来は、というと前年度と傾向が変わりすぎていてよく分からなかった。

周りからも無理だろうと思われていたし、本気で行けるんじゃないかと思っているのは私だけだった。完全アウェイ。オンリーロンリー

13:00にサイトに受験番号が載せられていたら合格、という仕組みだったので自宅で母と待機していた。

あんなにも味がしないお昼ご飯は初めてだった。

12:59になり、13:00に変わった瞬間、震える指でサイトを開いた。

合格だった。

サイトを開いた瞬間、ステージ上の自担の如く自分の受験番号が目に飛び込んできた。

初めて自担を生で見た時よりも自分の目を疑った。

気がつけば涙が溢れていたし、母も泣いていた。

2人で泣きながらお世話になった人達にお礼の電話をかけた。

みんな喜んでくれて、きっと人生で自分のために人がここまで喜んでくれることはそんなにないだろうな、と思った。

 

受験生、これから受験生になる人へ

こんな乱文を最後まで読んで下さりありがとうございました。

受験は正直死ぬほど辛いです。

周りの支えや励ましはもちろんですが、私にとってあの1年間の支えとして自担は大きなものでした。

受験を機にジャニーズから離れていく人も多いと思います。

勿論それが悪い事だとは思いませんし、一つの方法です。

でも、ジャニヲタを辞めなくても受験を乗り越えることはできます。

また、ジャニーズでなくても、趣味として勉強以外で心の支えがあるといいんじゃないかな、と思います。

なあこさんも仰っていましたが、『自担』だと思えるような志望校をぜひ見つけてください。

そして、そこに向かって努力してみてください。

その自担である大学に合格することは、あなたにとってかけがえのない体験になると思います。

零れ落ちた涙も 履き潰した靴も

勝利を手にした時に 全てが宝物になる

(勝つんだWin Mr.KingVSMr.Prince)

あなたの努力が報われますように。

応援しています。